業務内容
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TV番組などの各種動画制作
東京メディアプロデュース合同会社
動画歴40年以上
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動画の基礎知識と基礎テクニック
撮影にはカメラ・ワークが必要
カメラ・ワークとは「どのようにカメラを動かすか」という撮影テクニックの一つです。しかし、ただカメラを動かせば良いわけではありません。動かすことに何らかの意図、伝えたい狙いがなければなりません。意味もなくカメラをフラフラと動かすのは見にくいと同時に視聴者に何を見せたいのか、伝わりません。
カメラ・ワークの基本的フィクス(固定)撮影
カメラを固定して撮影すること(カメラもズームも動かさない)写真を撮るのと同様でフィクス(固定)撮影と呼んでいます。カメラ・ワークの基本です。最も落ち着いて見えますので、TVのニューススタジオのMCなどの画面やドラマでも多くはフィクスです。
カメラのレンズの特性・画角を活かしましょう。
標準レンズ
人間の目に一番近く被写体を捉える事ができるレンズですから、もっとも安心した感じの画面となりますので、自分のビデオカメラのズームレンズで、この標準レンズの状態がどこにあるかを把握しておきましょう。
望遠・広角レンズ
下の写真は標準レンズと望遠・広角レンズの違いを比較したものです。
例えば、広角レンズの画と、望遠レンズで遠くから撮影した画では与える印象は大きく異なります。例えば建築物や近くのものとの遠近感が強調され、自動車のシーンを広角レンズで撮影すると、最初は小さく見えた自動車が、近づくにつれて急激に大きくなり、スピード感や迫力のある映像となります。
同じ部屋でも広角レンズですと、奥行き、立体感などを感じます。また、迫ってく被写体の迫力を感じさせます。
逆に望遠ですと、遠くのものを撮るのが望遠レンズのイメージがありますが、背景をぼかして被写体を強調したい時に使います。また、超望遠レンズでの撮影では遠近感を潰したような不思議な画面となります。
標準↓ 広角→


標準↓ 広角→


標準↓ 望遠↓


↓ 望遠レンズによる効果 一点にフォーカスがあって前後がボケることでメインの被写体を引き立てる強調効果がある。↓




絞り(アイリス)と被写界深度(デプス)
レンズには絞り(アイリス)がついています。絞りには、光量を調整する役割のほかに、被写界深度を調節する役目もあります。
フォーカスが合っていない状態の背景や前景の「ボケ」適度に調整しボケ味を出すことで、メインの被写体を引き立て、画全体の雰囲気を柔らかくする効果があります。特に望遠レンズの方は効果が出ます。
絞りを絞った画↓ 絞り開放の画↓


撮影の実際
さらに詳細は「カメラワークの基礎」を御覧ください。(動画付きで解説します)
実際に撮影する前には準備が必要です。これを、プロは撮影設計とも呼びます。
撮影設計のあるなしでは、編集作業の負荷や、その結果としての映像の出来栄えに大きく影響するので重要です。
(1) 被写体の決定
被写体があって初めて撮影ですが「何をどのように撮影したいのか。そのためにはどうすればよいのか」ということを常に考える必要があります。
(2) カメラ・ポジションの決定
「何を撮影したいのか」の次は「どこから撮影するか」、カメラの撮影ポジションを決めます。
カメラポジションの決定の条件は
・被写体をどのような角度から撮影したいか
・どんな背景を入れるか。
・背景に余計な物が映っていないか。背景に窓などあるときは反射物が映りこに注意。
・同じ顔のアップでも、被写体に近づけて広角レンズで撮るのと離れて望遠で撮るのとでは画の雰囲気は大きく変わります。
・屋外の場合、太陽の位置で、影の方向や立体感、補助照明が必要なども影響します。
・あと当たり前ですが、それらを考えてその場所にカメラをおけるか
(3) 画面サイズ、カメラ高さの決定
人物の目と同じ高さを「アイ・レベル」といいます。
アイ・レベルは視聴者がもっとも落ち着いて見られるので構図の基本とされてます。
ただアイ・レベルばかりでは、映像が退屈に感じられるので、カメラの高さやアングルを変えるのですが、
そこには心理面の演出効果も生まれます。
俯瞰
被写体に対して高い位置から見下ろすように撮影するのが、俯瞰(ふかん)です。
俯瞰撮影の極端な例は、ドローンなどによる空からの撮影です。自然ドキュメンタリー番組などでは、状況説明ショットとして常に出てきます。俯瞰には物事や人物を小さく感じさる効果があり、よってその人物の地位・権力の低さや、心理的な弱さを印象づけます。
あおり
アイ・レベルより下において、被写体を見上げるように撮影することを、あおりと呼びます。
あおり撮影は、逆に、人物を大きく、尊大に見せる効果があります。

広角レンズ

望遠レンズ

アイレベル

ローアングル

俯瞰

あおり

ここからは、映画制作等の高度な撮影テクニックです。
トラックおよびドリー・イン/ドリー・アウト
トラック、ドリー・イン/ドリー・アウトは、共にカメラの設置場所が変化する「移動撮影」と呼ばれるカメラ・ワークです。
トラックやドリーという移動撮影を使うと、場面の情報量が増え、理解しやすい画になります。実際、移動撮影には特別な機材やスタッフが必要でお金もかかるわけですが、上手に使えば、それ以上の効果が得られるでしょう。
トラック
動く被写体に対して、カメラを追随させて撮影する技法です。
パンが固定した場所から「視線」だけを移動させるのに対して、トラックはカメラ自体が動いて後を追うものです。パンに比べて、被写体に対する積極的な関わりを表現でき、臨場感や迫力が増します。また、木々や歩行者等、画面を流れる前景・背景を入れることで、移動の流動感を強調したダイナミックな画が生まれます。
デジタルカメラの撮影時の設定の基本。
日本やアメリカではNTSC。ヨーロッパではPALに合わせます。映画などに仕上げる場合は、昔のら続く映画の基本コマ数、24Pで撮ります。




動画の設定は静止画の設定とは異なります。
☆シャッタースピード 動画のシャッタースピードは基本は1/50秒、1/60秒に設定しましょう
撮影モードはM(マニュアル)がベストです! 慣れていない場合は、AモードやSモードでも大丈夫です。
動画はブラすことでフレームとフレームのつなぎ目が分からなくなりスムーズになる
日中シャッタースピードを遅くできない場合はフィルターを使いましょう
シャッタースピードを遅くするには「NDフィルター」を使います。
■照明
カメラ位置が決まったら、照明をセットします。
映像制作者は照明をカメラと同じくらい重要と考えます。照明の役割は暗いからあてるのでなく、どのように照明を利用するかが大切です。
役割のひとつは「照度の確保」。当然ながら被写体を十分明るく照らすために照明を用いますが、逆光での人物の顔を撮りたい場合など背景よりも明るいと顔が暗くなってしまいます。したがって下記の要素を検討します。
・立体感・材質感の演出・雰囲気の演出
映像に立体感を加えるさまざまな技術や効果が生まれてきました。例えば、背景との区別がつきにくい被写体には、背後から被写体にあてて輪郭を強調することで立体感を出など照明技術のひとつです。被写体のリアリティを高めるのが、被写体の材質感です。
そこから感じられる「柔らかさ・固さ」などは照明の数、強さ、位置、拡散具合などのバランスで表現することができます。
■録音の基礎
良い映画とは、しっかりとした構図、迫力のあるカメラワーク、雰囲気ある照明、スムーズなカットつなぎ・・・と、多くの人「映像自体」を考えます。「映像作品」は映像だけで成り立っていません。もうひとつの大切なのが「音声(サウンド)」です。
視聴者や顧客に満足してもらえる映像作品を作りたいなら音に気を配る必要があります。
「映像作品」は音に依存する割合が多いことを忘れないことです。アマチュアとプロの映像作品の違いは、音の違いに顕著に現れています。
マイクの指向特性
カメラのレンズに相当するのが、マイクロフォンの指向特性です。無指向性マイクとは周囲360度をほぼ一様に録音できるもの、単指向性マイクは正面の感度が相対的に高い特性を持ったマイクです。
単指向性をより強くしたのが、鋭指向性、あるいは、超指向性マイクです。
単指向性マイクでも横方向の音を完全にカットされるわけではありません。
超指向性マイクは、撮影現場では「ガン・マイク」と呼ばれます。
使用されているマイクロフォンは、主にダイナミック型、コンデンサ型の3つに大別
ダイナミック型(ムービング・コイル型)・・・大音圧に強い/電圧供給不要/比較的安価/衝撃、水分に強い
コンデンサ型(一般型)・・・・・・・・・・・周波数特性がフラット
エレクトレット・コンデンサ型・・・・・・・・周波数特性がフラットで特に「ぬけ」の良い音質が得られ小型・軽量
コンデンサ型に比べて電源供給量小/安価
録音計画
撮影と同様に、録音も必要な機材とスタッフは下記のような事を準備し計画する。
・周囲のノイズはどの程度か?
・音源は移動するか?移動範囲はどれくらいか?
・音源はいくつあるか?
・セッティングの時間はどれくらいとることができるか?