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東京メディアプロデュース合同会社
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■ドキュメント(記録)映画の作り方
ドキュメンタリーとは、歴史的出来事や教育、産業、社会的問題などをテーマにした作品のことです。役者さんが演技をするエンターテイメントとは違っています。
リアリティーを追求した映像作品と言えます。一見地味なようですが、名役者が演技する以上に、一生懸命に生きている人や社会を抉るように描いた作品は、どんな演技者にも出来ない感動を与えてくれます。そのようなドキュメント作品が多数世界中で発表されています。
では、長編でも短編でもドキュメンタリー作品を制作するにはどうしたら良いのでしょうか。
段取りはドラマと同じプロセスは必要ありません。
つまり、映像制作におけるドキュメンタリーを直訳すると「記録映像」ですから、本来ストーリーや演技などに重点を置いたドラマと違い、「今起きているものをありのままを撮影し一つにまとめる」ことなのです。
では、ドキュメント作品の撮影には、シナリオ(台本)はないのでしょうか?
答えは、ドキュメント作品の撮影のシナリオや企画書は、その内容によって異なりますが、簡単なドキュメント(記録)では、撮影・制作ための原稿を作る必要はありません。
なんだ誰でもできるのね。!。では。
ここからが重要です。
記録動画(撮影)と記録作品との違いを考えてください。
重要なことは、今起きているものをありのままに撮影すると聞くと。
よくニュースで素人がスマホなどで撮影した交通事故や火事現場の映像動画が使用されますよね。あれは記録動画には違いありませんが、単なる記録です。
火事の規模やどんな場所で何の建物なのか、といった事がわかる「資料的な動画」です。この資料動画が悪いのではありませんが、ここには、撮る人のマインドがここには無いのです。
従って見ている視聴者の心には響きません。
つまり、おもしろい事に出会ったから、それを延々と撮ったら面白いと思うでしょうが、いくら上手に撮った動画でも、共感することはありません。
最近流行りの犬猫のかわいい仕草を撮った動画がユーチューブに大量にアップされています。みててかわいいと心に響くといいう人がいますが意味が違います。
ではプロのドキュメントはどう撮っているのでしょうか。
説明の前に、一般的に見るドキュメンタリー作品をジャンル分けすると、大きく分けて
1)動物等のネイチャー、
絶滅しそうな動物のすがたなどの記録
2)歴史もの(ヒストリー)、
戦争の爪痕から復興までの記録など
3)人間社会のドキュメント、などに分類できます。
不景気でリストラに合った家族の苦悩の記録など
ドキュメンタリーには企画書やシナリオは必要ないと言いましたが、全く無くていいかは監督次第です。
理由は、日々変化する時事ネタであれば制作中に大きく状況が変わる事がありますので、撮ってから後で考え、構成を考えて編集に入る方法ができるからです。
ドキュメンタリーを撮影している時は次に何が起きるかわからないので、監督や撮影カメラはどんな状況になっても、その時に起きたハプニングや会話、インタビューなど十分に映像を記録できるような心構えが必要になります。
では、やはり台本程度はないのでしょうか?
十分に映像を記録できるような心構えが必要になります。とは、何をもって十分な映像とするかは事前に、考えてない限り、そうなりませんよね。
そのためには、最終仕上げ、最終的に何を撮って何を見る人に感動を与えたいのか。考えておく必要はあります。
つまり、企画(目的)は簡単なものでも必要になります。
ないと闇雲に撮るだけで、まとめることも出来なくなるでしょう。
よって、企画書には、
1)ラフな構成案作成案2)作品の目的(そこには、何をテーマにして何を訴えたいか、見る人に何を感じてもらうのか、その被写体はいつ撮れるのかなどを想定します。)
実は、プロの場合、ドキュメント映画やTV番組では、情報を集め撮影できるであろう事を想定したラフな構成案(台本のあらすじのような、番組の内容の流れを簡単に想定したもの)とスケジュールを立てます。
プロの放送局などでは、会社に予算と放送日を決定するのは、最低絶対に必要になります。
つまり、全くぶっつけで撮影したのでは、火事場の動画と同じになってしまいますし、編集しても作品としては完成しないでしょう。
何気なく見ているプロが作っているテレビ番組にはテーマと視点というものがあります。
一言でいうと「何を伝えたいのか。」ということです。
プロが撮る時は、必ず伝えるテーマを元にした視点でたくさん撮影します。しかし意味もなくたくさん撮ることはありません。
撮った映像からテーマにあった素材を抜粋し、構成案を作り、それに合わせて編集していきます。
撮影する量は完成番組の数10倍ほども撮影してるケースもあります。
テーマや目的がはっきりしないで撮った素材は、どんなに上手な編集でもただの記録、ニュースの火事場情報になってしまいます。
そこで、大まかに3つの作り方があります。
1)テーマを決めてから撮影を始める
最終的にどうなるか分からないが、作品を作ってみたい!という人はテーマを一つ決めます。
そうすれば全体的なイメージは出来てなくとも、撮影を始めれば、なんとかなると思います。
TV番組の時事ネタや社会派ドキュメントにはこの撮影方法が多いと思います。
ある程度撮影が終わったら後は確認しながら編集で、一つの作品としてテーマにそってまとめていくのです。
足りないと思ったら追加撮影したり、インタビューシーンをしたり、ナレーションで説明したり
することで完成に近づけます。
2)情報収集をしながらドキュメンタリーの方向性を考えて計画を立てる
脚本はないが、ドラマ作品のようにある程度計画を立て撮影をしたいと思う場合は、
徹底したテーマとトピックスなどの情報収集から始めます。
ドキュメンタリーはノンフィクションです。作品の多くは一つのテーマを定めると調べる過程で、
全てに白と黒と、善と悪、賛成派と反対派のような意見の相違などが多く見られます。その対比をどう描くことが多いです。
その観点から、どんどん情報を探しているうちに面白い発見が生まれます。そこから方向性がきまりアウトラインやコンセプトのしっかりした作品が完成していきます。
3)脚本を作りドキュメンタリーを撮影する
しっかりとしたプランを練ってドキュメンタリーを作りたい場合には、シナリオをつくる所から初めることも出来ます。
ドキュメンタリーのシナリオはドラマと違い、一般的に2つのフォーマットで作られることが多いです。左側に「映像」そして右側に「音声」の項目があり、映像にはどのような画面かなどの詳細、音声にはナレーションやインタビューの質問等を入れておきます。
作品の最初から最後まで書かれているので、制作するドキュメンタリーの全てが分かるだけではなく、画面や質問内容など必要な情報をシナリオに含めるので、制作する過程で便利なものと思います。歴史的なドキュメンタリーや再現映像を多く使った作品を作る場合にはピッタリです。
ただし、ドキュメンタリーも作品です。
多くの人に見て頂くために面白くする必要があります。そのためにはストーリーが重要になってきます。
ノンフィクションなのに、ストーリーが必要なの?と思ってしまいますが、ノンフィクションは撮影被写体として多くの人が絡んでくるので、リアルなヒューマンドラマを描くことと同じ事になります。
NHKのプロジェクトXを例にみると、シナリオの中に人物の「発端、苦悩、成功」の3つが描かれています。
これはストーリーを作る際に役に立つ起承転結・三幕構成の「設定、対立、解決」と全く同じで、ドキュメンタリーを作る上でも観客が引き込まれるように映画で良く使われる三幕構成をそのまま取り入れているのです。ストーリーが出来ていないものだと、ただの記録映像になってつまらないので三幕構成を意識して計画を立てていくと良いと思います。
人には皆それぞれのストーリーがあります。悩み喜び、感動があります。
ドキュメント作品とは、「ストーリーを切り取リ感動させるかる」ということです。
もう一つ、面白い作品を作るコツは。。。
みている人に何を感じてもらいたいか、どんな気持ちになってもらいたいか、
1)今後の生き方を考えさるネタであるか
2)怒りと緊張感を与えるか
3)地球環境の深刻さを考えさせるのかなど
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良い作品が出来ないのはカメラが悪いとか、撮影が下手とか、技術テクニック的なせいにしてる人が多いです。よし悪しの判断を機材や技術中心である限り、見る人の心を引きつけることはありません。
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みている人に何を感じてもらいたいかがを常に考えましょう。







