「自主映画どう作って良いかわからない」人の為に解説

 一般的には・・そもそも初めての人ができるのだろうか

 この不安から始まります。

            

 

 

 

 

映画制作の流れ

まず、一緒に完成までやろうという仲間が大切。どんなにすばらしいシナリオを書いても、
役者もカメラマンもその他スタッフがいなければ絶対に作れないのです。

おおまかにカメラマンとか、編集マンとか、主な役者とか役割のめどをつけてから始めましょう。

1)企画書を書く

企画書はカメラマンやスタッフ、役者等に、自分の作りたい映画を考えを伝える共有させる

手段が企画書です。

自分の世界観、あらすじ、思いを企画書に練り込んで簡潔に数枚程度に書く。

ただし、実現可能と思われる範囲で考えること。ハリウッドの超大作的なCGを使うような企画や

難しいロケ地でなければ撮らない企画も「避けるべき」です。

・タイトル

思いつくまま(あとで製作途中や編集段階で変えればいい)

・企画意図(概要)/テーマ 

企画意図はドラマ制作には必要不可欠ですが、こういう年代のこういう人に、こういう事を訴え、感じてもらいたいターゲット層へ

意識して書くことが重要です。後々曖昧にならなくて澄みます。

例えば、30代子育てのシングルマザーのたくましく生きる姿を同じ年代層に向けて作る。

そういった目線の方が、脚本も撮影の際、明確なメッセージが表現しすいです。

2)シナリオ(脚本)を書く・プロットを書く

シナリオの書き方には手順があります。シノプシス(アイディアレベルの粗筋)、プロット、シナリオという順で制作するものです。

「プロット」は簡単に言うと、映画、ドラマなど物語の筋や構想の事でストーリーを短くしたダイジェスト版です。

「プロット」は書き手に対して書くもので、他へ見せるものではありません内容を整理し、書き易く作りやすくするための準備段階のもので物語の基礎設計図です。長さや書き方に基本的には決まりはありません。

まず最初に「三幕構成」で、全体の構成を3つに区切って書いてみてください。

「状況(初期)設定」「展開・葛藤」「クライマックス・解決」です。
これは3つに簡略化されるぶん、昔使われていた起承転結よりも分かりやすいため、今欧米では三幕構成が主流です。

「プロット」の定義は難しいのですがシナリオの完成形から台詞と細かい設定を引いた、

シナリオの完成度40~60%くらいのものと理解していいでしょう。

3)スタッフを集める

監督・カメラマン・照明マン・音声マン・メークさん・編集マンなど

4)役者を集める

知人の仲間や劇団員などから

 

5)ロケハン

撮影場所は台本のイメージにふさわしい場所を下見をして決定します。

例えば、町を俯瞰で撮りたいと思ったら、適当な山や高いビルでもなければ撮影できません。

なければシナリオを一部修正するなど制作上重要な作業になります。

ただし、自主映画の場合でもプロでも、ロケ地探しこだわりすぎ、進まなくなるより臨機応変さが

重要です。

借りる場合はお願いします。公共施設(公園も)は届けが必要です。

 

6)撮影スケジュールの調整

スタッフや役者さん、ロケ場所などから効率よく撮影できるスケジュールを立てる

 

7)本読み・最終打ち合わせ

役者皆で台本を読み合わせ、イメージを作る。スタッフとの打ち合わせ段取り打ち合わせ。

8)撮影

いよいよ撮影です。スケジュール通り段取り良く進めることが重要。

監督やカメラマンの台本には、カット割りとカット番号、シーン番号、各カット、各シーンの時間

被写体の向きなどの、情報が書き込まれ、それに沿って撮影されます。

といっても「何度も何度も書き直して完成させた素晴らしい完璧な脚本」を用意して撮影する

プロならともかく、自主映画レベルの脚本であれば撮影中に何度も脚本を練り直すことになるので、

結果よい作品になるケースも多いと思いますので皆で協力しながら進めることですね。

こだわりは大切ですが、こだわり過ぎて完成しないようでは話になりません。

現場でいろいろ問題が起きても「どうにかする」くらいの気持ちが監督その他スタッフには大切です。

 

当たり前ですが自主映画初めてでも、最低限ビデオカメラ、三脚等がなければ撮影はできません。
マイクやレフ板は最低限必要ですよ。

9)編集

編集で作品のイメージ、出来上がりのグレードに関わりますので、

編集には時間をかける必要があります。ただし撮った動画素材に愛着が沸くあまり、客観的な目線をうしない

編集作業に無駄な時間がついやされ、まとまりのない作品になるケースも多いものです。

編集では自主映画でもパソコン上の無料ソフトでも可能ですので動画ソフトは必須です。

有料ソフトですと面白い効果が出せますが、最初はソフト効果にこだわるのはやめ無料ソフトで十分です。

有料ソフトのもつ編集効果とは画面が割れたりくるくる回ったりとミュージックビデオなどで見る効果で

映画の場合はほとんど使うことはありません。


 

10)完成・上映

1時間くらいの作品の場合のスケジュールは、ピンきりですが

自主映画でもプロの制作でも、多くは脚本2ヶ月、役者集め2ヶ月、撮影1ヶ月、編集4ヶ月

くらいかかるケースもあれば、数ヶ月と短期間で仕上げる場合もあります。

自主映画を撮るにはかなりのエネルギーが必要なので、考え込んで動かなくなる人は難しいですね。

完ぺき主義者と思われる人は短編から作る法が良いでしょう。

短編映画祭などみると自主映画でも驚くほどの作品を見ることがあります。

 

また、自主制作映画の場合、こだわろうと思えばこだわり放題です。スケジュールを無視してこだわり

続ける人がいます。私の知人で当初1年が10年もかかって完成させています。

通常、それはよいことに感じますが、やはり協力スタッフの事を考えれば目標スケジュールに合わ

せるのが普通と思います。

つまり「自分の中で締め切りを作る」これが大事です。

 

そして最後に絶対必要なことは諦めず臨機応変に皆をまとめる「行動力」と、

「なんとしても完成させる」という想いから良い映画が生まれると思います。

 

 

参考までプロの制作現場の制作フロー項目と費用

プロの場合企画から完成まで一括管理するのがプロデューサーです。予算の管理から売上予想まで計算されて企画を作成しますので、自主映画よりビジネス的にはっきりしています。

a)プリプロダクション業務(プリプロとはプリプロダクションの略で、撮影前の作業の総称)

1)企画脚本費・・・・・・・・・・・・・企画者や脚本家、シナリオハンティングの費用

プロダクション

2)スタッフ費・・・・・・・・・・・・・ディレクター、カメラマン、照明マン、録音マンなどの人件費

3)機材費・・・・・・・・・・・・・・・カメラ、照明など、プロダクションに使う機材

4)消耗品費・・・・・・・・・・・・・・撮影用テープや照明ランプなどの消耗品

5)出演料・・・・・・・・・・・・・・・レポーターや役者さんの人件費

6)美術費・・・・・・・・・・・・・・・大道具・小道具・衣装などの費用(スタジオ付の場合はスタジオ費に入れる場合もある)

7)ロケーション費・・・・・・・・・・・ロケ撮影の交通費、場所使用料など

 

 

 

 

b)ポストプロダクション業務(ポスプロとはポスプロダクションの略で、撮影後の作業の総称)

8)特殊効果費・・・・・・・・・・・・・C.G.(コンピュータグラフィックス)やアニメなど、映像素材の作成や合成処理の費用

9)音楽費・・・・・・・・・・・・・・・作曲や選曲の人件費、音楽素材を使う場合の著作権使用料

10)編集・MA費・・・・・・・・・・・・編集・MAスタジオの使用料(スタッフ人件費も含める)

11)パッケージ、エンコード費・・・・・・DVDそのほかのメディア作成費用、ウェブ配信のためのエンコード費用

 

 

 

 

c)間接費用

12)通信費、交通費、雑費・・・・・・・電話代や打ち合わせの交通費、振り込み手数料など

13)制作管理費・・・・・・・・・・・・プロジェクト全体を管理するための諸経費(仕事によっては、計上しないこともある)

 

スタッフ・キャスティング

シナリオ、予算、スケジュールをかんがみて、出演者や各工程作業者など、スタッフのキャスティングを行います。

 

 

 

 

ロケハン

ロケーション・ハンティングの略で、画コンテ作成時や実際の収録の前に、実際に収録を行う場所を下見することです。

ロケハンは単なる撮影対象の確認ではなく多くの確認を行います。

そのため、実際の収録と同じ時間帯、曜日等々にロケハンを行うことが望ましです。
また、ロケハンの結果によってはシナリオを修正する必要が出てくることもあるため、ロケハンから実際の収録までは余裕を持った

スケジュールを設定することも大切です。

 

・収録場所の広さ(機材設置場所や被写体との距離)
・雨風の影響(屋外の場合)
・背景(映したい物、映したくない物)
・時間的な特別事項(朝は通学の人通りが多い、その曜日は休館日など)
・外光や屋内照明の強さ、向き、種類
・音響環境(壁の材質や空間の大きさ、外部騒音など)
・電源の有無と種類(電圧、電源容量、コネクタの形状など)
・安全面(危険な場所、機械や取扱い注意の薬品など)
・待機・休息場所、トイレ・水道などの有無
・収録場所への移動時間、集合場所
・その他必要な機材・用具の把握