俳句ムービー(R)(HAIKU Movie)とは、1分に満たない短編動画(Very short movie)を世界で最も短い文学(詩)といえる「俳句」になぞらえ、「俳句ムービー(R)(HAIKU Movie)」と名付けられています。「俳句ムービー(R)」は、日本の美しい自然、季節のうつろい、その地域での暮らし、伝統行事などを30秒ほどの動画(ムービー)にした作品として定義されており、地域の暮らしや魅力、文化を発信する力を有しています。そのため、「俳句ムービー(R)」の作品は地方創生、インバウンド観光などの様々な地域発信プロモーションにも活用が期待されるアート的要素の強い映像コンテンツです。

俳句ムービの作り方

 

齋藤行成

 

俳句ムービーとは、俳句を動画で表現するものです。

昨今TV番組をはじめ、海外でも流行の俳句に、イメージのあった動画を付けることです。

現代俳句も、古典俳句でも良いと思います。動画の好きな方には楽しい作業となると思います。

以前から俳句に写真を付ける「写俳」はありましたが、写真でなく動画で表現しようと言うことです。

実際には、俳句その季語にあった動画を撮影、または有りもの素材から制作することになます。​

さて実際の制作にあたっての全体の長さですが、決まりはありませんが、今回のコンテストは30b秒以内で

俳句が5・7.5ですから各文字数ごとに合わせても5・7・5秒の合計17秒前後の動画で作ることを基本に考えてみました。

しかし現実的には、動画には間が必要です。前後伸ばしてつ25秒から30秒程度でしょうか。

カット数は3カットでなくともワンカットから数カットでしょうね。決めてかかることは無いと思います。

 

では、次に大切なこと、動画の内容は何でもいいのでしょうか。

もちろんイメージですから自由です。

今回は、現代俳句協会様などとコラボレーションで俳句を頂きムービー化しましたが、句のイメージを撮影または、撮影済み素材から、どうムービー化かを考えることになります。

実際の俳句の季語と同じ動画があったとしても俳人の頭に浮かんだイメージと同じだろうか?と考えてしまいます。しかし悩み始めたら、俳句ムービーは暗礁に乗り上げてしまいます。

俳句とは句を書く人も、イメージを文字にしていますが、俳句を読む方は百人百様に違ったイメージを頭に浮かべながら読んでるはずです。よってこの動画も自分のイメージで作ればよいのです。

これが正しいということは無いのです。

​初心者の方には、松尾芭蕉などの古典俳句にムービーを付けてみてはどうでしょうか。

古典俳句のほうが自然などの被写体で作れる場合が多いので、初心者には練習に良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

この俳句ムービーを制作過程で考えた事。

​「銀河への汽車が来そう夏休み」

という俳句を、皆さんはどのようにイメージしますか。

まず誰でもが浮かぶのは汽車ではないでしょうか。汽車の動画を撮ろうと思いませんか。

しかし銀河と汽車を考えると銀河鉄道999が浮かびますよね。

​私は、夏の太陽が照りつけるレールの上を走ってくる汽車がやがて宇宙へ走っていくと空想しました。

レールだけが見える風景に瞬間、汽車が走って来るが、夏のセミの音でかき消されように現実に戻る。

と考えてました。そこで汽車を途中だけ現れて消えるように編集してみた。

その後、単なる汽車でなく幻想的な感じにするため汽車にモヤモヤとした処理を加え、汽車が消えた瞬間、セミの音がけたたましく聞こえるように音の処理を加えました。

​私なりの齋藤流俳句ムービーの定義というか理想形があります。

それは、抽象的過ぎず、具体的過ぎずだと思います。

 

 

 

 

 

 

この動画は、

「梅一輪一輪ほどの暖かさ」嵐雪

ですが、これは民家園で撮影しました。梅が咲く暖かくなるイメージを出すのに苦労しました。

まず、梅は撮れますからアップですね。

日が差し込み部屋と囲炉裏、これでだけでこの俳句は良いと思いました。

ただ春の暖かさをもっと喜ぶカットがないだろうか?と考えました。

たまたまですが、障子がまだしまっている状態の前を子共たちがはしゃいでいた。それをシルエット状に撮影したものを挟むことで、春の到来を喜びようにならないかと思って最初に使いました。

それも幻想的なイメージにするため、障子の中に現れるように編集で処理しました。

コツとして、季語はできるだけ具体的に他はイメージで・・

考えると難しいですよね。

俳句ムービーは「難しさを楽しむ」みなさんと育てる世界かもしれません。​